道案内、導きの神様をまつる【猿田彦神社】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味とする智原孝行です。
このブログは皆さまに全国の有名神社をご紹介していこうという趣旨で立ち上げてみました。
前回の投稿から1年以上経ってしまいました…。月日が経つのは早いですね。
今回は、日本神話にて「導きの神様」「道案内の神様」として知られる猿田毘古神(サルタビコノカミ)を祀る三重県の【猿田彦神社】をご紹介します!
猿田彦神社は、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮の近くにある神社です。猿田毘古神と、その子孫の大田命を祭神としています。
ちなみに、『古事記』では猿田毘古神、猿田毘古大神、猿田毘古之男神、『日本書紀』では猿田彦命と表記されています。
その昔、天孫の邇邇藝命(ニニギノミコト)が、天照大御神の神勅を受け、葦原の中つ国を治めるため、高天原から日向国の高千穂峰へ天降りました。
これを、「天孫降臨」と言います。
その道の途中、邇邇藝命は分かれ道につき当たりました。
そしてその分かれ道には、高天原と葦原の中つ国を明るく照らす神が待ち構えていました。その神様こそ、猿田毘古神です。
邇邇藝命に同伴していた芸能の女神、天宇受売命(アマノウズメ)があなたは誰かと尋ねると、猿田毘古神は次のように答えました。
「わたしは国津神の猿田毘古神(サルタビコノカミ)です。天の御子さまの天下りを先導させて頂くため、こちらでお待ちしていました。」
そして猿田毘古神は、邇邇芸命の天降りを先導することとなったのです。
無事に天降りを終えると、邇邇芸命は天宇受売命に、猿田毘古神の故郷である伊勢に彼を送り、彼の名をとった神社を祀るように命じたそうです。
そこで誕生したのが猿田彦神社です。
猿田彦神社の向かいには、猿田毘古神を伊勢まで送った天宇受売命を祀った佐留女神社があります。
この2柱は夫婦になったのだとか。
ちなみに、猿田毘古神は「鼻長七咫、背長七尺」という記述があることから、天狗の原形とする説があります。また、「天地を照らす神」ということから、天照大神以前に伊勢で信仰されていた太陽神だったとする説もあるそう。
三重を訪れた際は、ぜひとも参拝したい神社です。
それでは本日はこの辺りで。
智原孝行がお送りしました。