都内にあるおもしろ神社:兎(ウサギ)がいる!【葛谷御霊神社】
みなさんこんにちは!
神社巡りを趣味とする智原孝行です。
このブログは皆さまに全国の有名神社をご紹介していこうという趣旨で立ち上げてみました。
さて、この可愛い子は誰でしょう?
あら、こっちにも♪
可愛らしい兎がお出迎えしてくれるのは、東京都新宿区西落合にある【葛谷御霊神社】です。
狛犬の代わりに兎がいるという情報もあるようですが、神社にはしっかり狛犬もいます。
兎は神使像のようです。
(神主さんが趣味で置いたという噂もありますが、真相はいかに…?)
ご祭神は帯中日子命(おきなかつひこ)。別名は仲哀天皇で、日本武尊の息子です。
その妻である息長帯比売命(おきながたらしひめ)も祀られています。
ほかにも、農耕と海の神である品陀和氣命(応神天皇)、豪族の祖であり長寿の神といわれる武内宿彌命もご祭神です。
平安時代に源義家が安倍頼時の征伐に行く際に京都の柱(葛)の里の一族がこれに従い、この土地の氏神の八幡宮に勝利を祈り、無事征伐に成功したと伝えられています。
そして、京への帰り道に一族は落合のあたりにとどまり、その際に『葛谷御霊神社』と建てたそうです。
八幡宮に関係が深いので、ご祭神は八幡神が基本となっています。
葛谷御霊神社では毎年1月13日に伝統的な弓の神事『備謝祭(おびしゃ祭り)』が行われます。
これはカラスが描かれた絵を氏子が交代で射ることでその年の豊凶を占い、悪霊を祓って豊作を祈る行事です。
これは同じく新宿区にある中井御霊神社の備謝祭の画像ですが、雰囲気がわかりますね!
明治の頃には備射祭の当日に村の若者が力石を持ち上げて力を競い合ったのだとか。
現在は残念ながら力比べの行事はなくなってしまいましたが、このときの『力石』(新宿区指定文化財)は、葛谷御霊神社の神楽殿横の耕地整理記念碑の周辺に5個(計6個)集められて残っています。
明治の頃かぁ…当時の光景を想像しながら神社をお参りするのも楽しそうですね。
話は兎に戻りますが。
全国には、狛犬以外の動物に関連した神社が多くあります。(お稲荷様とかもそうですね)
そういった神社も追々紹介していけたらいいなぁなんて考えています!
それでは本日はこの辺りで。
智原孝行でした!